最近どんどん普及しつつある電子錠。でも実際に設置しようと思って色々調べてみても、「種類が多すぎてどれを選べば良いのかよくわからない…。」という方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、電子錠とはどんなものなのか、種類や特徴(メリット・デメリット)を徹底解説していきます。
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電子錠とは・・・
電子錠とは、電気でカギの開け閉めをするカギのことを言います。従来のカギは手動で開け閉めしますが電子錠は電気の力を使うので、商品によっては鍵穴そのものがないタイプもあります。鍵穴がないとカギが挿せない!と思うかもしれませんが安心して下さい、鍵穴の代わりにテンキー式やICカードの読み取り式、指紋認証などで開けることができます。これらの解錠方法は利便性とセキュリティ面で従来のカギよりも格段に優れており、様々な機能があります。
ここでは、電子錠の基本的な機能について見ていきましょう。
電子錠の基本的な機能4選
電子錠の一般的な機能には、大きく分けて以下の4つがあります。※必ずしもすべての電子錠にすべての機能があるわけではありません。
1. オートロック機能
ドアを閉めたときに自動的に施錠する機能です。過去の空き巣の統計データを見てみると、ごみ捨てなどのちょっとした時間に空き巣に入られるケースが多く、侵入されてしまうことがわかります。オートロック機能があれば外出時の閉め忘れはもちろん、ちょっとした時間でも自動で施錠されるので防犯効果は抜群です。オートロックはON/OFFの切り替えはもちろん、一定時間経過後にカギが閉まるなどの設定ができるものもありますよ。
2. ピッキング防止機能
ピッキングというのはカギ穴に金具を差し込むなど、不正な方法でカギを開けることです。テレビ番組でも犯罪特集などで見かけることがあると思いますが、しっかり施錠しているはずなのに数分~数十秒であっさり開けていますよね。つまりピッキング技術を身に着けた犯罪者にとってはカギはあってないようなものなんです。恐ろしいですね。それに対してカギ穴がないタイプの電子錠は、そもそもピッキングの被害にあう心配がありません。また、カギ穴があるタイプの電子錠も、カギの複製が困難な作りになっていますし、複数の解錠方法を組み合わせることで十分な対策が可能です。
3. スマートフォン連携機能
スマートフォンに専用のアプリをインストールすると、アプリを使ってカギの開け閉めをすることができます。スマートフォンなら日常的に身に着けているので忘れる心配もなく安心ですね。なによりカギを持ち歩く必要がありませんので、とても便利です。
4. 遠隔操作機能
離れた場所からでもカギの開け閉めができます。例えば自宅に戻ってリビングでテレビを観ていたらカギの閉め忘れに気づき、その場でスマホやリモコンを使ってカギを閉めるなどのシーンが考えられます。いちいちドアの前まで行く必要がありませんし、高齢の方や移動が困難な方にはとても便利な機能ですよね。
電子錠の種類
電子錠は主に解錠方法を基準に分類されます。いくつか種類を紹介します。また、実際の購入するときは用途や好みに応じて選ぶことになりますが、あくまでも防犯製品なので、利便性とセキュリティの2つに焦点を当てて選びましょう。ただし、ここで紹介する機能はすべての電子錠に備わっているわけではありません。
【電子錠の種類1】キーカードロック
キーカードロックは、磁気ストライプ、ICチップ、RFIDテクノロジーなどを使用して、特定のカードを持っている人だけがドアを開けることができるように設計されています。ホテルの客室やオフィスビルなどで一般的に見られます。
【電子錠の種類2】キーコードロック
キーコードロックは、事前に設定された数字の組み合わせ(パスコード)を入力することで、ドアを開けることができるものです。一般的には数字キーパッドを使用します。ATMマシンや多くの住宅で使用されています。
【電子錠の種類3】生体認証ロック
生体認証ロックは、指紋認識、瞳孔認識、顔認識、声紋認識などの生体情報を使用して、ユーザーを識別し、施錠や解錠を行います。高いセキュリティを提供し、スマートフォンやタブレットなどのデバイスでも使用されます。
【電子錠の種類4】スマートロック
スマートロックは、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを使用して、リモートからドアの施錠と解錠を行えるように設計されています。一部のスマートロックは、仮想鍵を他の人と共有できる機能を提供し、一時的なアクセスを許可することもできます。
【電子錠の種類5】Bluetoothロック
Bluetoothロックは、Bluetoothテクノロジーを使用してスマートフォンと通信し、近づくだけで自動的に施錠を解除することができるタイプの電子錠です。スマートホームシステムと統合されることがよくあります。
【電子錠の種類6】無線リモートコントロールロック
これらの電子錠は、専用のリモコンを使用して施錠や解錠を行います。一般的に、車のリモートキーシステムと同様の原理で動作します。
これらは一般的な電子錠の種類ですが、テクノロジーの進歩に伴い新しい種類の電子錠が登場する可能性があります。選択する際には、セキュリティ要件や使用目的に合った適切な電子錠を選ぶことが重要です。
電子錠を設置するメリット・デメリット
ここまで電子錠の機能と種類について簡単に紹介しましたが、実は、電子錠の機能がそのまま電子錠のメリットといえます。一方で、少ないですが電子錠にもデメリットはあります。それでは早速、メリット、デメリットの順にみていきましょう。
電子錠設置5つのメリット
メリット① カギの開け閉めが簡単
「リモコンやカード、スマートフォンをドアノブにかざす」「ドアノブのボタンを押す」「ドアに近づく」など、簡単な操作でカギの開け閉めができるメリットがあります。両手が塞がっていると電子錠の便利さがよく分かります。
メリット② セキュリティレベルが高い
カギの閉め忘れがないよう、オートロック機能がついています。ピッキング対策については、かなり高いセキュリティレベルで実現できるメリットがあります。
メリット③ 離れた場所からでもカギを開けることができる
カギの開け閉めをするためだけにドアの前まで行く、という手間が無くなるというのは大きなメリットであると言えます。
メリット④ 管理がしやすい
機種によってはいつカギを開けたのかという履歴が残ります。また、発行したカギの有効・無効を自由に設定することができます。
メリット⑤ カギを無くしたときのコストが安い
電子錠ならリモコンやカードを無くしても、それらを無効にして買いなおせば済みます。それに比べて従来のカギはシリンダーごと交換する必要があるので、カギ紛失時の費用が大きく異なります。
電子錠設置2つのデメリット
デメリット① 電池切れの心配がある
電子錠はバッテリー内蔵型ですので、一定期間ごとに電池を交換する必要があります。機種によってはお知らせ機能が付いていますので、必ずしも知らない間に電池切れになるということはありません。ただし、スマートロックシステムでは、スマートフォンの電池切れに要注意です。もしもの時のために、他のカギと併用するのがおすすめです。
デメリット② 閉め出されることがある
オートロック機能がONになっていると、閉め出される危険があるというのは大きなデメリットです。たとえば、朝ゴミを出しに行って戻って来たらカギが閉まっていた、というシーンが考えられますね。少しの用事だと、ついカギを持って出るのを忘れがちですので、気をつけたいところです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。電子錠はいまやスタンダードな設備です。しかし種類や機能が多く、実際に自分に必要な機能がなかなか見えてこないという方も少なくないかと思います。まずは基本的なオートロック機能に加え、解錠方法から選んでみるというのがおすすめです。解錠方法は暗証番号だけ、ICカードだけというのでは不安かと思いますので複合認証式のものが安心かもしれませんね。この他にも電子錠選びに役立つ記事がありますので是非チェックしてみて下さいね。